九州ブロックの活動方針は,「保健師教育の全国的な流れを踏まえ,全国の新しい情報を共有するとともに,ブロックでの情報交換を活発に行い,保健師教育の質の向上に努める.」としております.
今年度は,九州ブロックが夏季教員研修会の担当を承り,2022年8月20日,住民とともにある公衆衛生看護の技術の構築~教育で伝承する内容~をテーマに実施いたしました.
夏季研修会は114名のみなさまに参加いただきました.参加者100名以上のweb(zoom)での研修会で戸惑うことも多々ございましたが,何とかお役目を努めさせていただきました.参加いただいた方の研修会アンケート調査(googleフォーム)では,97名(回答率85.1%)から回答が得られました.研修会への参加のきっかけは,開催通知により参加とする方が7割,ホームページは1割程でした.やはり,協議会会員として便りを頂くことで参加動機になっていることが分かりました.また,今回のテーマを公衆衛生看護学の技術項目の検討としており,技術項目の明確化の必要性,明確化した後,この技術を教育に活用したいと考えておられる方が9割おられ,多くの先生方が技術の明確化の検討に賛同いただいていることが確認できました.コロナ禍でもあり,対面ではできませんでしたが,全保教で,保健師の専門性とは何かを明確にし,保健師自身が認識しそして他職種にも理解してもらえるようこのような取り組みを続けていくことの必要性を実感しました.この度,企画するにあたり,岩本里織先生や大木幸子先生とも公衆衛生看護技術の明確化についてお話を直接うかがう機会もありお近づきとなることができたことは役得でございました.
九州ブロックの先生方には,グループのファシリテーター役となっていただくにあたり,1度の打ち合わせにとどまらず,説明の時間が必要となり,多くのお力をお借りしました.ブロックの先生方の協力に大変感謝しています.研修会を運営することにより,保健師教育の全国的な流れを踏まえ,全国の新しい情報を共有するとともに,ブロックでの情報交換を活発に行い,教育の質の向上に努めるとする活動方針どおりに行えた一年でした.
担当:尾形由起子(福岡県立大学)
水田明子(鹿児島大学医学部保健学科)