2025 年 9 巻 1 号 p. 52
両ブロックによる合同研修会について報告する.夏季研修会の企画運営準備は東海,近畿北ブロックが,冬季研修会は北陸,近畿南ブロックが主担当で行い,冬季研修会は,全国の会員校を対象に加え,実施した.
【テーマ】
保健師基礎教育に求められる地域診断の実践能力向上のために
【開催日時】
令和6年9月14日(土)13:30~16:10(対面開催)
【内容と参加人数】
1)合同研修会では「保健師基礎教育に求められる地域診断の実践能力向上のために~公衆衛生看護アセスメントをどう教育するか~」をテーマに富山県立大学看護学部長教授佐伯和子先生に講演いただいた.
申込者数64名,参加者数47名であった.
2)引き続き佐伯先生には交流会にも参加していただき,各グループへのご助言をいただいた.また各グループでの保健師基礎教育の情報交換などが活発に行われた.合同研修会後のアンケートでは保健師教育のアドミッションポリシー,ディプロマポリシーの必要性など,日ごろの教育への示唆が得られた.
2. 冬季研修会【テーマ】
保健師の人材確保に貢献する学生のキャリア支援について
【開催日時】
令和7年2月9日(日)13:30~16:30(ハイブリッド開催)
【内容と参加人数】
1)第1部では,「学生の学修効果と保健師を目指すモチベーションを高める保健師教育の工夫」をテーマに,富山県立大学看護学部長教授佐伯和子先生に講演いただいた.第2部では「保健師養成機関における教育やキャリア支援の取り組み」をテーマに,富山県立大学看護学部教授越田美穂子先生と福岡県立大学看護学部教授尾形由起子先生に自校での取り組みをご紹介いただいた.参加者数は81名(内,ブロック外23名)であった.
2)引き続き,参加者交流会をおこない,講演内容や話題提供の取り組み例を参考に,自校での取り組みなどを紹介し合っていただき,保健師を目指す学生のキャリア支援の方法についての考えを発表し,共有の機会とした.
3)会場からの質問と意見交換では,保健師で就業するモチベーションを上げる教育の重要性が話題となり,今後の課題を共有することができた.
令和6年度の合同研修会は,夏季は対面による実施,冬季は対面とオンラインによるハイブリッド実施とした.オンラインは,ブロックだけでなく全国の会員も参加しやすいメリットはあるが,対面では,意見交換の活発さや親睦が深まることを実感した.今後は,コロナ禍前のような対面実施を主に,状況によりオンラインも併用していきたいと考える.
担当:榊原千佐子(朝日大学)
北野淑恵(朝日大学)
小島修子(人間環境大学)
清水真由美(三重県立看護大学)
杉山希美(三重県立看護大学)
高田直美(人間環境大学)
中北裕子(三重県立看護大学)
中村廣隆(朝日大学)
肥後恵美子(人間環境大学)
廣金和枝(兵庫医科大学)
関口敏彰(森ノ宮医療大学)
小路浩子(神戸女子大学)
石﨑美保(森ノ宮医療大学)
笹井佐和子(森ノ宮医療大学)