九州ブロックの令和6年度活動では,活動方針のもと,会員26校と共に活動を展開した.対面形式の定例会及び研修会は,9月14日~15日に実施し,2025年2月15日にオンライン開催を予定している.
9月14日,15日にJ:COMホルトホール大分(大分市)で,会員校24校から延べ111名(1日目60名,2日目51名)が参加し開催した.1日目は,午前中は会員校限定の講演Iとして,大分県福祉保健部理事兼豊肥保健所長兼中部保健所長の藤内修二氏を講師に迎え,「これからの時代を担う保健師を育成する教育機関への期待~公衆衛生医師の視点から~」をテーマにご講演して頂いた.地域健康づくりの事例を交え,多くの各論を紹介した後に,論理的思考を展開する「ロジック」に強い保健師の育成への期待が示された.午後は,全国保健師長会九州ブロックと本会の共同開催で,両会の歴史や活動内容を共有した後,講演IIでは,麻原きよみ氏(大分県立看護科学大学理事長・学長)が「感性を磨く人材育成」をテーマに,教育における感性の重要性と教育法についての講演があった.私たちが大切にしてきた「対象理解」を深めるには感性は重要であり,各参加教員は,どのように教育するべきかと方法について,現任教育を担っている保健師のリーダーと共に考える切っ掛けになったと考える.2日目の定例会では,総会と理事会報告のほか,4件の照会事項等の情報共有と質疑応答が行われた.1日目の夜は自由参加の懇親会を開催し,会員校の教員間の交流を図る機会となった.
2. 冬季研修会および定例会2月15日にオンラインで研修会と定例会を実施した.研修会では,参加者55名で,佐藤敬子氏(ナラティブコミュニケーション教育研究所所長)を講師に迎え,「若年層の特性を踏まえた保健師教育~“伝える”ために“聴く”ことのできる保健師を育てる~」を開催した.学生理解の視点やコミュニケーション,心理的安全性について学修できた有意義な研修会であった.定例会では,理事会報告と次年度の引継ぎ校の紹介を実施した.
2024年度は,対面とオンラインで研修会および定例会を実施した.対面形式の活動は,会員間の信頼関係を再構築する機会となり,九州地域の教育現状や課題を再確認する貴重な場となった.
各研修会の講師の先生方,ブロック活動を支えてくださった幹事校の教職員の皆様,参加された会員校の先生方に心より感謝申し上げます.
担当:田場真由美(名桜大学)
川南公代(大分県立看護科学大学)
小野治子(大分県立看護科学大学)
藤本優子(大分県立看護科学大学)
妻木美香(大分県立看護科学大学)
麻原きよみ(大分県立看護科学大学)
加藤典子(大分県立看護科学大学)
佐藤 愛(大分県立看護科学大学)
中川武子(九州看護福祉大学)
坂口里美(九州看護福祉大学)