北陸作物学会報
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F_2集団および半数体倍加系統におけるオオムギ雲形病に対する幼苗検定と圃場検定での発病の比較
山口 修伊藤 誠治
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2011 年 46 巻 p. 73-75

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抄録
抵抗性品種Brierを片親とした北陸皮42号(罹病性)×Brier(抵抗性)のF_2集団および半数体倍加系統を用いて,幼苗検定と圃場検定における罹病反応を調査した.F_2集団では調査した198個体のうち幼苗検定と圃場検定で反応が異なる個体が15個体あり,幼苗検定では抵抗性だが圃場検定では罹病性のものと,その逆のものも見られた.一方半数体倍加系統では,幼苗検定と圃場検定における罹病性反応の違いは見られなかった.このことから遺伝子が固定していない初期世代では,幼苗検定での抵抗性の選抜のみでは不十分であると考えられた.
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© 2011 北陸作物・育種学会
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