観賞用や薬用植物として利用されているアカマツリ(Plumbago indica L(. P. rosea L.))の葉片からの植物体 再分化に及ぼす植物生長調節物質の効果について検討した.アカマツリの葉片からの不定芽の再分化にはTDZ が有効であった.不定芽を再分化した葉片の割合が最も高かった培地は, TDZ 2 ㎎ /lとIAA 2 ㎎ /lを添加した培 地で,96.4±5.1(標準偏差)%の葉片から不定芽が再分化した.また,1個の葉片当たりに再分化された不定芽数 が最も多かった培地は, TDZ 2 ㎎ /lを単独で添加した培地で,1個の葉片当たり13.4±1.4(標準偏差)個の不定 芽が再分化した.再分化した不定芽をadenine 15 mg/lとIBA 1 mg/lを組み合わせた培地に移植することによっ て最も高い発根率が得られ,89.8±6.5(標準偏差) %の不定芽が発根して完全な幼植物体になった.その後, 全高5 ㎝以上に生長した再分化植物を鉢上げしたところ全て活着した.