2013 年 12 巻 2 号 p. 173-178
秋輪ギク‘新神2’および夏秋輪ギク‘岩の白扇’を用いて,花芽分化抑制における光源の波長と抑制効果について検証を行った.光源は電球形LEDランプを用いて,光源ピーク波長実測値516,593,630,663,684および705 nmの6種類を供試した.その結果,‘新神2’および‘岩の白扇’ともにピーク波長593,630および663 nmが抑制効果が認められ,最も抑制効果が高かったのは‘新神2’では630 nm,‘岩の白扇’では,593および630 nmであった.
また‘新神2’および‘岩の白扇’を用いて,暗期中断光源をR光単照射とR光 + FR光の混合光とで花芽分化抑制効果を比較したところ,‘新神2’ではR単色光とR光 + FR光の混合光に花芽分化抑制効果の差は認められなかったが,‘岩の白扇’ではR単色光よりもR光 + FR光の混合光が抑制効果が高かった.