二倍体ブドウ(Vitis spp.)3品種(‘瀬戸ジャイアンツ’,‘マスカット・オブ・アレキサンドリア’,‘シャインマスカット’)と四倍体ブドウ3品種(‘ピオーネ’,‘オーロラブラック’,‘藤稔’)の樹上果粒の軟化を知るために非破壊振動法で未熟期から成熟期まで第3共鳴周波数(f3)を測定した.f3は果粒の硬度を示し,果実の生育とともに減少した.f3の減少曲線は下記の逆シグモイド式で近似できた.

ここに,Yはf3,Xは測定日,a,b,c,dは係数である.これらの係数を用いれば,ベレーゾン期の前に測定したf3からベレーゾン期に達するまでの「到達日数」が予測できることがわかった.2023と2024年の軟化曲線の結果を比較すると,年次差がある品種でも,曲線が単に平行移動しているだけのものがあった.平行移動している品種では,ベレーゾン期に達するf3が同じならば,ベレーゾン期までの「到達日数」が年によらず精度高く計算できることがわかった.次に,ベレーゾン期の果粒が示すf3(ベレーゾン期周波数)を,果粒の触診あるいはレオメータによる果粒硬度から決定した.この値と逆シグモイド式から得られた係数を用いて,各品種のベレーゾン期までの「到達日数」を計算した.2023と2024年のデータを統合して得られた係数から計算された「到達日数」の年次差は,‘マスカット・オブ・アレキサンドリア’(3.9日)を除き,0.0~3.2日であった.
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