2019 年 18 巻 4 号 p. 391-397
事故後5~6年が経過した時点で,カキ果実および葉に含まれる放射性セシウム濃度を生育ステージごとに調査した.果実の137Cs濃度は幼果期に高く,生育とともに9月中旬にかけて一旦低下し,その後やや上昇する傾向があるものの,個々の果実濃度のばらつきが大きく,9月中旬以降は明らかな濃度変化はみられなかった.しかし,果実着色期以降の果実では,その一部に137Cs濃度が高まるものも認められたため,原料果実は適期収穫をした方が高濃度あんぽ柿製品の出現リスクを下げられると考えられた.一方,葉の137Cs濃度は,幼果期に最も高く,その後低下する傾向がみられた.