園芸学研究
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新品種
大果で省力生産が可能なイチゴ新品種 ‘恋みのり’の育成経過とその特性
遠藤(飛川) みのり曽根 一純沖村 誠木村 貴志北谷 恵美藤田 敏郎
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2025 年 24 巻 4 号 p. 331-341

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抄録

‘恋みのり’は2008年に03042-08に‘熊研い548’を交配して育成した一季成り性イチゴ品種である.草姿は立性で草勢はかなり強い.頂花房の開花日は‘さちのか’と同程度であるが,果実成熟に要する日数が短く,収穫開始日は‘さちのか’より早い.果房形態は中間型であり,平均果重が大きく,果実揃いに優れる.果実はやや短い円錐形,果皮色は橙赤,果肉色は白,Brixおよび酸度は‘さがほのか’などと同等である.果実硬度は‘さがほのか’などに比べ高く,自動選果ロボットを用いた機械作業への適応性を有する.多収性であるが,面積当たりおよび収量当たり労働時間は少なく,省力栽培が可能である.本品種が中間型果房形態を有しながらも多収性を示す要因として,草勢の強さ,腋芽の旺盛さと早生性,果実成熟の所要日数の短さが推測される.

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