人間福祉学会誌
Online ISSN : 2435-9254
Print ISSN : 1346-5821
韓国における重度重複障がい児の母親が認識する 特別支援教育の現状と課題
李 宜貞
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2024 年 23 巻 2 号 p. 95-105

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抄録
本研究では、韓国の重度重複障害児童・生徒の母親を対象に、特別支援学校における全般的な指導・援助に対 する認識をインタビュー調査した。そして、(1)個別の教育支援を通じた学習の効果と児童生徒の自立性の促進効果 の検討、および(2)家庭における持続的で多様なサポートの現状とその効果について分析することが、本研究の主た る目的である。最も多くの困難に直面している重度重複障害児童・生徒をもつ母親6 人に対するインタビュー調査を 行い、M-GTA を用いて質的分析を行った。その結果、とりわけ「学習面」と「進路・キャリア面」の評価が高かった。 さらに、日本の学校心理学の4 つの観点およびキャリア教育の4 つの目標の枠組みを用いて、母親の特別支援教育に対する評価を分析した。特に「学習面」では、継続的な[学習中心の生活技術教育]の支援を通して障害児童が自分の行動を修正し、変化させると評価された。また「進路・キャリア面」では、それぞれの特性に合わせた計画と多様な経験の機会を通じて、障害児童の成長を向上させると共に、将来の進路決定の土台となると評価された。さらに、学校の特別支援学習と連携された家庭の個別支援教育の活動に対する効果および課題点が検討され、教師と共に学習支援者のパートナーの役割である母親の重要性も高く評価された。以上の現状分析を踏まえて、現在の韓国の特別支援教育の課題が議論され、(1)学校を卒業した後も学校・家庭・地域社会との連携の持続が重要であること、(2)重度重複障がい児にとって重要な家庭の支援者である母親に対する社会のサポート体制が今以上に必要なことが明らかになった。
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© 2024 人間福祉学会
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