抄録
本研究では、5 名の高齢者向け住まいの管理者にインタビュー調査をし、高齢者向け住まいにおいてソーシャルワーク機能に基づいた実践を誰がどのように担っているのか、その現状と課題を明らかにした。結果として、高齢者向け住まいにおいてソーシャルワーク機能に基づいた実践の特徴を1 )法人組織の方針で行う管理者のマネジメント業務、2 )管理者個人が担うソーシャルワーク実践、3 )マネジメントとソーシャルワークの価値観とのジレンマの3 点に整理した。
高齢者向け住まいの管理者は、特養や老健の相談員と同様に複数の役割を担っており、「何でも屋」に徹していた。
相違点としては、自身がソーシャルワークを行っているという認識は薄く、ソーシャルワーク機能に基づいた実践とは言い難い。高齢者向け住まいの管理者のソーシャルワーク機能を強化し、今以上に地域で発揮することが求められる。