プロジェクトミッションはプログラムミッションが分割されて設定される。この構造がプログラムの下で3Sプロジェクト(スキーム、システム、サービス)を通した価値の創出を方向付けている。計画を策定する一方、3Sプロジェクトと上位・下位プログラムを取り巻く状況は初期の想定と変化する可能性がある。これは、初期に計画を作成する際には不確定要素が多いためである。したがってP2Mでは、状況変化への対応方策を用意する必要がある。このため本報では、P2Mのリスクマネジメントの概念を拡張して、プログラムがSWOT構造とIDEF0に基づいて状況判断をすることで動的対応シナリオを生成し、状況マネジメントを行う手法を検討したので報告する。