A2 産学官連携に関する研究～イノベーション創出の視点から～IV : 産業界の創業構想「プラゲノム」実現にむけたコーディネート活動(戦略シナリオトラック,「産業構造転換と変革のためのプロジェクト・プログラム・マネジメント」-東日本大震災の教訓と日本復興のシナリオを探る-)

抄録

筆者は、これまで「コーディネート活動」「産学協働」「産業化」からなる産学連携活動を「スキーム」「システム」「サービス」からなるP2M Ver.2の3ステージモデルで現すことによって、プロジェクト関係者間で連携ステージに関するコンセプトの構築が得られやすいことを明らかにしてきた。この報告では、研究開発段階から事業化に至るまでの10年間に亘り接点を持ってきた創業構想「プラゲノム」の開発が各段階において獲得価値の共有化・確認を行いつつ取り組まれた過程をP2M Ver.2に沿って解析を行い、多段型プログラムへのP2M Ver.2ならびに価値指標マネジメント適用の有用性を明らかにする。