抄録
地域課題の解決手法の一つとして、最近注目されているのが地域と大学・高校との連携「域学連携」である。地域課題の解決には「縦割り行政」、「硬直性」といった言葉に代表される障壁があり、プロジェクトとプログラムが的確にマネジメントされる必要がある。とりわけプログラムレベルにおいて、いかに多義性、拡張性、 複雑性、不確実性に対応するか、プロジェクト・プログラムの両面でプロファイリングマネジメントをどう機能させるかが重要な問題となる。こうした問題の中で「域学連携」がいかに活用されるべきかについて、早稲田大学環境総合研究センターにおけるこの10年間の多数の事例から分析する。