2022 年 46 巻 3 号 p. 172-179
新型コロナウイルス感染症の流行は社会のあらゆる分野に多大な影響をもたらしたが、それはモビリティの分野においても同様である。旅客輸送においては大幅な需要減少がみられたのに対し、物流、特に宅配輸送においては需要の伸びが顕著である等、人々の生活や社会構造に起きた変化の影響が如実に反映された。仮に人々の生活様式が一定程度、不可逆なものとして長期的に残存するならば、モビリティを取り巻く環境も、従前には戻らない可能性がある。本稿では、かかる動向を踏まえ、今後のモビリティのあるべき姿、目指すべき方向性についてアカデミアの視点から議論した結果をまとめたものである。