2022 年 46 巻 3 号 p. 221-230
新たな電動モビリティの安全性の課題を検討するために、原動機付自転車、自転車、車いす等が関係した交通事故に関して、ヘルメット、走行位置、縦断勾配、尾灯、前照灯、運転免許の有無に着目した分析を実施した。ヘルメットは、高速での衝突時に効果が高いこと、車種ごとに縦断勾配別事故発生割合が変化すること、尾灯、前照灯の見えやすさが不足している場合があること、運転免許保有者は自転車通行方法の遵守割合が高いことなどが示され、新たな電動モビリティの安全面のさまざまな課題が推察された。