抄録
目的: 回復度基準の一部導入が行われた。回復を目的とせず,障害を受容し,たとえば利き手交換などによる生活の再構築を目指したリハビリテーション(リハ)医療にとって,回復度基準の導入は大きな転機である。対象と方法:我々はリハ医学に回復度基準の導入が可能と考えており,検証のため高齢障害者の褥瘡を実際に無くした施設療養型医療施設のリハ医療の現状について研究を行った。リハの実施に伴う障害老人の日常生活自立度の変化を調査した。結果: 要介護度に即した例外ないリハの実施が,褥瘡予防に寄与すると共に,自立度を向上させていたことが分かった。(Wilcoxonの符号付順位検定 -1.970a P=.049) 考察:自立度の向上が検定されたことは,今後の回復度基準の導入にも有益と思われる。評価方法も困難であるなどとの意見があるが,研究結果がその導入に寄与し,さらに進むものと考えられる。