抄録
足関節捻挫はスポーツ活動で多発する外傷の一つであり,その重症度はさまざまであるが,適切な治療がなされないとスポーツ復帰を妨げる障害を発生する。今回,足関節内反捻挫を来たし,足関節ギプス切除後に足関節前面の痛みおよび荷重時の足関節背屈制限を発生した症例を経験した。本症例の痛みおよび背屈制限は前脛骨筋の過剰収縮により足関節背屈運動軸が変位されることによって引き起こされていた。そのため,前脛骨筋の活動を抑制する目的で前脛骨筋を通る足陽明胃経上で反応のあった陥谷穴に皮内鍼を刺入固定した結果,症状の改善がみられた。