電氣學會雜誌
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三極發振器の振幅並に最大出力のL, C, Mの決定に就て
黒川 兼三郎早川 幸吉
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1928 年 48 巻 481 号 p. 816-827

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抄録

眞空管の靜的特性面を四つの平面より成ると見做し、且つ補極回路の損失を省略して、眞空管と電源とが共同して振動回路に供給する電力は振動回路に損失として失はれるものに等しいと云ふ條件から、振動回路の電壓電流を算定し、且つ其の振動回路中の電力が最大となる樣にL, C, Mを豫め決定する方法を述べて、討算の結果と實驗とを比較してある。
又最大出力を與ふべき陽極電壓及び電流の一方の終極點は眞空管を諸種の状態に働かせても、特性面上の或る一點附近に集まるらしく、若し其の點が豫め與へられるならば、L, C, Mの決定は一層容易であるKことが述べてある。

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