電氣學會雜誌
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送電系統の一線地絡時に於ける安定度と故障回線遮斷時間との關係
埴野 一郎
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1932 年 52 巻 522 号 p. 16-28

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抄録
本文は發電機,三相二回線及び同期電動機なる單一送電系統に於て,一線地絡が突發した場合に,地絡後一定時間(是を遮斷時間と名付ける)を經て,故障區間の一回線を最近稱へられる如き撰擇繼電器を以て遮斷したとすれば,此間に於ける兩端同期機内部電壓間の相差角變動は那邊に進展するかを,筆者の從來使用し來つた近似式に基き計算し,是が遮斷時間の長短に依り如何に影響されるかを論じた。而して系統の中性點接地方式としては,兩端共同時に同一抵抗又はリアクトルを通じ,或は送電端のみの中性點を抵抗又はリアクトルを通じ接地する場合,又負荷に對しては全負荷及び其1/2負荷の二つの場合等の夫々に就き,上記相差角變動を比較したものである。
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