電氣學會雜誌
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常壓水銀燈の光變調特性
山本 勇粟屋 潔
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1934 年 54 巻 547 号 p. 109-116

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抄録
常壓水銀燈に就き,主として光變調の點よりその静的特性並に周波數特性を研究した。次にネオンキノランプ,瓦斯入白熱電燈,タングステン弧光燈に就ても同樣の實驗を行ひ,之等四者を光變調の目的に用ひた場合の利害得失を比較論究した。その結果を述ぶれば,光波形と電流波形の相似の度に於てはネオンキノランプ最も勝り水銀燈之に次ぎ,光變調能率の點に於ては水銀燈最も優れネオンキノランプ之に次ぐ。即ち水銀燈及びネオンキノランプ最良であるが,白熱電燈もその光が赤外線に富む事及び發光部の寸法を小になし得る事より特殊の目的には好適であると考へられる。タングステン弧光燈は何れの點より考ふるも光變調には不適當である。
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