電氣學會雜誌
Online ISSN : 2187-6797
Print ISSN : 0020-2878
ISSN-L : 0020-2878
架空旅客索道用鐵塔に作用する荷重
眞島 卯太郎
著者情報
ジャーナル フリー

1934 年 54 巻 555 号 p. 1023-1030

詳細
抄録

架空旅客索道に關する研究は,今日尚原始時代を脱せざるの觀あるを以て,鐵塔に作用する荷重の算定に就ても其の算法が確立せられては居ない。然しながら今後の研究に對して幾分の貢献を爲し得ればとの希望を以て本文を稿した次第である。
架空索道の特異點は荷重を支ふる支索が同時に車輪の轉動する線路にして而も此の線路は荷重の運行中,同一の高位を保たずして,荷重の進行に伴つて絶えず其の位置を變ずるのである。斯の如きは他の交通機關に見ざる所で,此の特異性は架空旅客索道用鐵塔に作用する荷重の特異性でもある。從つて此の荷重の特異性に關して述べるのが本文の目的である。

著者関連情報
© 電気学会
次の記事
feedback
Top