電氣學會雜誌
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進行波に依り電機子捲線コイルに生ずる過電壓に就て
大河内 重助
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1935 年 55 巻 567 号 p. 847-853

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抄録

回轉機を直接架空電線路に繋いだ場合に,雷進行波が架空線路から回轉機を襲ふとき,回轉機の雷機子捲線を構成する箇々のコイルに如何なる高電壓が誘發されるか,又コイル内部の導線の層間及び捲回間に如何なる電壓が誘發されるかにつき,陰極線オッシログラフを用ひて研究せる結果を述べたものである。
實驗には,種々の波頭峻度を有する單一人工雷を造り,之を架空線路を通して發電機に加へ,電機子捲線内の各コイルに誘發する過電壓,並にコイル内の導線層間及び捲回間に生ずる電壓に就き研究し,波の波頭峻度と誘發電壓との關係を求め,雷進行波に依り誘發するコイル電壓,層間電壓等を低減するには,波頭峻度を小にする事が有效であることを述べてある。

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