抄録
本研究の目的は, 空間光変調パターン投影による三次元形状計測システムの構築及び精度向上である。プロジェクタは, 被写体に縞状のパターン光を投影する。CCDカメラは, 縞状のパターン光を投影された被写体の画像を読み込む。読み込んだオリジナル画像を二次元から三次元へ座標変換した。三次元の画像はワイヤーフレームモデルとサーフェイスモデルの表示が可能である。三次元変換をする時, 二値化, 細線化の画像処理をする。しかし, 二値化はしきい値により画像が劣化し, 細線化はエッジの部分が劣化する。そこで, 画像の劣化を防ぐ方法を考案した。1つ目は, 細線化にエッジとエッジの中点を用いる方法である。2つ目は, オリジナルの画像と格子パターンを投影した画像で差分を行う方法である。差分方法により, 三次元形状計測の精度が向上した。