抄録
近年、欧米を中心に、下流域生態系に影響を及ぼす塩素殺菌に代わり、紫外線殺菌が普及しつつある。今回、本用途に適った長寿命·大出力の無電極放電灯装置を開発した。本開発において、ランプの早期黒化を防止して装置の長寿命化を図るため、より低いコイル電圧でランプに一定電力を投入する方法を見出す必要があった。そこで、点灯周波数とコイル仕様の検討により、一定電力をランプに投入しつつ、ランプ軸方向単位長当たりに加わる電界が小さくなるようにした。これにより、ランプの早期黒化を防止でき、長寿命な装置を実用化できた。