抄録
長寿命・省メンテナンスな照明として無電極ランプシステムが実用化されているが、より高効率で高出力な無電極ランプシステムが求められてきている。
従来の無電極ランプシステムは数100kHz_から_10MHz程度の動作周波数を用いて無電極ランプへの電力伝達を行っているが、この周波数を低周波化することにより、従来にない高効率・大光束の無電極ランプシステムを開発した。
回路ユニットとランプユニットは器具設計の自由度を考慮し、ケーブルで分離してある。ランプユニットの無電極蛍光ランプに設けられた窪み部には、誘導コイルを巻いたカプラを配置している。
開発した無電極ランプ点灯回路を用いたシステムの主な特性は、入力電力165W、光出力13,800lm、総合効率は83.6lm/Wであり、動作周波数を135kHzと低周波数化することにより光出力が同等な無電極蛍光ランプシステムとして世界最高の効率を達成した。