照明学会 全国大会講演論文集
平成18年度(第39回)照明学会 全国大会講演論文集
セッションID: 142
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太陽紫外UV-B個人被曝量計の試作と評価
*竹下 秀佐々木 政子
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抄録
活動する人体に取り付ける事を前提に太陽紫外UV-B被曝量計を開発・評価し、被曝量測定を実施した。
開発した太陽UV-B人体被曝量計はマッチ箱程度の大きさで、わずか33gである。電源投入時からの合計放射量と最大放射量を記録可能である。分光感度は305nmに極大値を示した。UV-A領域の感度はピーク感度の4桁以下、可視・赤外域の感度は測定不能であった。このため領域外光放射の影響を受けないと評価した。斜入射特性は照度計JIS規格一般AA級を満足した。
 一日に浴びる太陽紫外UV-B放射量を大人と子供のマネキンを各1体ずつ使い、東海大学沖縄地域研究センター浦内施設(沖縄県八重山郡竹富町、西表島)において測定した。被曝量の測定部位は左胸と右肩の2箇所である。また、現実の生活ではあり得ないが、マネキンは南の方角に固定した。
 9時から17時までの胸の合計放射量は肩の合計放射量の約35%であった。また、胸の最大放射量は肩の最大放射量の約50%であった。この様に胸と肩の被曝量が異なる原因は太陽と被曝量計の位置関係、すなわち、太陽と人体部位の位置関係に依存すると考察された。
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