照明学会 全国大会講演論文集
平成18年度(第39回)照明学会 全国大会講演論文集
セッションID: 25
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プロジェクタ用光源の小型・密閉・高輝度化に関する研究
高圧水銀ランプ用リフレクタの開発
*齋藤 栄吉川 逸郎京本 忠男
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抄録
プロジェクタ用の光源としては、高圧水銀ランプを可視光反射膜を成膜した硝子リフレクタに組み込んだものが普及している。プロジェクションTVのように光源の大きさに関する制約が少なく比較的低輝度のものは、前面硝子でリフレクタ開口面を覆うことにより、民生機器の光源として理想的な密閉構造をとっている。しかし、フロントプロジェクタのように小さく高輝度の光源が必要な場合、例外なく構造を非密閉として発光管を強制空冷することにより小型化や高輝度化を実現している。光源を非密閉構造とした場合、発光管破裂による水銀や硝子の飛散を完全に防ぐことは難しい。理想的なプロジェクタ用光源の実現を目指して、小型・密閉・高輝度化に関する研究を行った。従来高圧水銀ランプを用いたプロジェクタ用光源は、密閉構造では発光管冷却の制約で130W程度の投入電力が限界と思われていた。しかし、今回の実験によって発光管からリフレクタへの熱伝導冷却と、発光管から放出される赤外線のリフレクタでの吸収により、従来より大電力の投入すなわち高輝度化、あるいは小型化を実現できる可能性が見えてきた。
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© 2006 照明学会
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