照明学会 全国大会講演論文集
平成20年度(第41回)照明学会 全国大会講演論文集
セッションID: 130
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赤外放射を用いた分光計測システムの開発
分光計測システム設計に関する基礎的検討
*和田 拓也石澤 広明
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抄録
 今日, 赤外分光法は物質を同定する一つの化学分析の手法として広く用いられている.赤外分光法とは、物質に赤外光を照射し透過および反射する際に吸収される波長を観察する事で物質の性質、すなわち物性を分析する事が出来る。分光器メーカーは汎用性の高い分光器を開発には積極的だが, 特定の分野の計測に特化した分光器, すなわち分光計測システムの開発に関して, 必ずしも対応をしているとは言えない.  しかし, 赤外分光法はそれほど複雑ではなく比較的シンプルである. それは大学の研究室レベルでも容易に構築出来る程である. そこで, 本論では市販の光学機器(光源, 検出器, 放物面鏡, 半透鏡)を用いて光学系を構築し, また計測プログラムを作成し動作確認を行ない, 最後に高分子フィルムの定性分析を市販分光器と比較し, 測定精度の比較を行ない市販の分光器と同程度の分光スペクトルを取得する事が実現した。
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© 2008 照明学会
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