照明学会 全国大会講演論文集
平成20年度(第41回)照明学会 全国大会講演論文集
セッションID: 24
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角型蛍光ランプ連続調光器具の開発
*入江 亮太松本 晋一郎工藤 啓之
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抄録

1.はじめに
 近年、空間演出やシーンに応じた明るさ調節などといった、「あかりの質」に対するニーズが高まっている。デザイン性や明るさ、省エネなどに加え、このようなニーズに応える商品として、今回角型蛍光ランプ(ネオスリムZスリムスクエアTM)を用いた連続調光器具を開発したので、報告する。
2.特徴
●ラインアップ
ネオスリムZスリムスクエアFHG50+60Wと、FHG40+50Wの2種類の組み合わせの器具を開発した。
●100%~約10%調光
 100%~約10%までの範囲で、20段階に調光できる。角型ランプで約10%調光できる照明器具は業界初である。従来からの省エネ性能に加え、生活シーンに合わせたきめ細かな明るさの設定が可能となった。

3.インバータ
 回路方式は昇圧チョッパ+ハーフブリッジインバータとし、異なる定格電力の2灯を並列点灯させている。調光時の安定点灯のため、ランプ電流フィードバック制御を行っている。
使用するランプは、ランプ電流の変化に対する照度の変化が2灯でほぼ同じ特性である。100%点灯時も調光時も2灯の明るさの偏りなく制御するためには、2灯に同じ電流を流すことが必要である。このためバランサを用いて2灯の電流を均等に制御する設計とした。
4.まとめ
 ネオスリムZスリムスクエアを用いた連続調光器具を開発した。ランプの特性に合わせた回路方式とし、適切な制御をすることで、2灯の明るさばらつきなく約10%までの調光が可能となった。

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