照明学会 全国大会講演論文集
平成20年度(第41回)照明学会 全国大会講演論文集
セッションID: 75
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色の両眼融合限界に関する研究
*賈 麗君秦 小琳高松 衛中嶋 芳雄佐々 和博
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抄録
私たちの左右の眼に入ってくる情報は、厳密には異なりますが脳はそれを融合し、安定した外界の像をつくっている。しかし、人工的に左右の眼へ呈示する像を同一であるとし、その色相が異なる様な場合には、『色差』が小さい場合では『両眼色融合』が生じるが、左右の色差が大きい場合では『視野闘争』と呼ばれる知覚現象が生じる。一方、両眼融合限界に関する研究は両眼視メカニズムを解明する上においても、また両眼視用の光学機器の設計の際においても、重要な基礎的データとなる。本実験で実験_I_と実験_II_の2部行った。実験_I_では各種の刺激輝度レベルによる「色の両眼融合限界」を定量的に測定することを目的としましたが、実験_II_では各種の刺激視角サイズによる、「色の両眼融合限界」を定量的に測定することを目的とした。結果として、λRとλLとの波長差が大きくなると、一様に安定した色の融合が得られないことが明らかとなった。そして、輝度レベルが高くなると両眼融合限界は減少することが明らかとなった。 視角サイズが大きくなると両眼融合限界は減少することが明らかとなった。
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© 2008 照明学会
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