主催: 社団法人 照明学会
カラーホログラムの再生に使用する一般的な光源はハロゲンランプである。ハロゲンランプは可視光全域に分布する連続スペクトルであり、カラーホログラムを再生する場合には記録波長にかかわらず再生することが可能である。しかしハロゲン電球では再生波長の強度を変えることができず色の再現に問題があった。また再生に使用しない波長の光がホログラムの表面で反射することで、ノイズとなり像再生に対して悪影響を与えてしまう。そこで我々はホログラム再生用照明器具の光源に、ホログラムの再生波長にあったカラーLEDを応用する研究を行ってきた。それにより、再生波長以外の光による影響を低減することができ、ハロゲンランプに代わるホログラム再生用光源として期待できる。 本研究では、ディスプレイホログラムの再生波長にあった単色LEDを複数個使用した照明器具を開発し、像再生における解像度および色再現の高品質化を行い、それらの結果とハロゲン電球との比較を行った。