照明学会 全国大会講演論文集
平成21年度(第42回)照明学会 全国大会講演論文集
セッションID: 31
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単一光源位置の予測手順に関する基礎的検討
室内面反射率の組み合わせの影響
*内田 暁大谷 義彦
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抄録
 照明設計で用いる照度計算では,対象となる室の寸法や反射率,また光源の種類(寸法および配光)や位置などを設定した後,被照面の照度分布を得ることができる.しかしながら,この過程とは逆に,希望する照度分布から室や光源の設定に関する情報を得ることができれば照明設計手法が拡張されることとなり,非常に有益であると考えられる.
 そこで本研究では,室内面の照度分布を手がかりとした光源位置の予測に着目し,簡易かつ精度の高い予測手順の確立を目的としている.
 著者らは,既に単一光源位置の予測手順に関する基礎的な検討として,モンテカルロ法を用いた照度計算と,画像処理手法の一つである2値化処理を組み合わせた方法を報告している.
 本報告では,室内面の反射率の組み合わせに対する,光源の位置の予測手順,ならびに予測精度への影響について検討を行った.
 その結果,入射粒子数の差が最大となる面が,光源が存在する面となることがわかった.また,光源の位置を決定する際,2値化処理を行い,重心座標を計算することで,精度の高い結果が得られた.
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© 2009 照明学会
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