全人的医療
Online ISSN : 2434-687X
Print ISSN : 1341-7150
総説
山元式新頭鍼療法におけるリウマチ治療
加藤 直哉
著者情報
ジャーナル フリー

2016 年 15 巻 1 号 p. 42-50

詳細
抄録

現在,著者の治療においてメインにしているのが,山元式新頭鍼療法(Yamamoto New Sculp Acupuncture=YNSA)と呼ばれる治療法である.YNSAは1967年ごろより,宮崎の山元敏勝医師が考案した治療法で,頭部に針を刺すことで,痛みをはじめ,中枢神経疾患や精神疾患など様々な疾患に高い効果を示す治療法である.現在では,ドイツ(一部病名で保険診療),ハンガリ―(ブタペスト大学にYNSA研究所設置),ブラジル(保険診療可能),アメリカ(ハーバード大学より招待講演),オーストラリア(シドニー大学でYNSAが授業に取り入れられている)をはじめとして世界各国に広がっている.

今回,2013年5月から2015年5月まで2年間,当院にYNSAを希望して来られた39人のリウマチ患者における治療効果について検討した.結果は,治療継続不可(5回未満):12例,悪化または改善なし:5例,効果あり:22例であった.今回,これらについて詳しく報告するとともに,YNSAの可能性と課題について検討したい.

著者関連情報
© 2016 公益財団法人 国際全人医療研究所
前の記事 次の記事
feedback
Top