抄録
国立がんセンター図書館における研究員及び医師の文献アプローチの仕方を調査した。雑誌については「他の文献からの引用」が第1位を占め, 「偶然的」要素が第2位を占めているが, このうち約半数は「定期的に目を通している」という習慣的なものである。単行書については, 「前に利用したことがある」ケースが第1位を占め, 反復利用していることが推察できる。また, 書庫に直接入って探す方法が第2位であるが, 自由接架方式を採用している小図書館の場合, この傾向も理解できる。単行書については, 図書館側の作成したトゥールが或程度活用され, その効用があることが判明した。