抄録
日本では2000年12月にBS(Broadcasting Satellite)ディジタル放送が開始された.ディジタル放送にはデータ放送という特徴があり,そこで用いられるデータ符号化には,XML(Extensible Markup Language)を用いたBML(Broadcast Markup Language)と呼ばれる符号化方式が用いられている.この符号化方式の狙いは,WWWで広く用いられているHTML(Hyper Text Markup Language)への親和性を高め,かつ,メディア同期,番組同期,コンテンツナビゲーションといった放送サービスに必要となる要求条件を満たすことにある.本稿では,BMLの技術仕様について解説する.