画像電子学会誌
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論文
ポリゴンの重要性評価に基づく都市景観再現
菅沼 優子久永 聡前原 秀明脇本 浩司田中 聡
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2005 年 34 巻 5 号 p. 671-679

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抄録
本稿では,画質にかかわるポリゴンを優先的に選択することで,描画ポリゴン数を削減しつつ遠方までの景観を高速に再現する都市景観の再現手法を提案する.各建物のポリゴンに対して,表示上の重要度を,視点の移動に伴うポリゴンの可視性に基づいて事前に数値化する.ウォークスルー時は,数値化した結果を用いて,移動方向に応じた重要度が高いポリゴンを優先的に選択する.道路に沿ってグルーピングした各グループから,重要度が高いポリゴンを抽出することで,建物の抽出軒数が少ない場合にも,少ない画質劣化で遠方までの景観を再現できるようにした.本手法を用いて都市景観の再現やウォークスルーの実験を行い,画質とデータ削減の効果を評価した結果,本手法の有効性を確認できた.
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© 2005 一般社団法人 画像電子学会
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