画像電子学会誌
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論文
可変ウィンドウ手法に基づく高精度ステレオマッチングプロセッサ
宮本 龍介劉 載勲筒井 弘中村 行宏
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2007 年 36 巻 3 号 p. 210-218

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抄録
ステレオ視における対応点探索であるステレオマッチングは多くの計算量を要し,特に,高精度なマッチング手法はより多くの計算量が必要となる.そのため,組込み分野における利用のために,実時間処理システムや専用プロセッサの開発が行われているが,高精度マッチングと実時間処理を両立するシステムは存在しない.本稿では,近年のステレオマッチングアルゴリズムにおける研究の成果に基づき,高精度かつ高速な手法である可変ウィンドウステレオマッチング手法のリアルタイム実行を目指したプロセッサアーキテクチャの提案を行った.提案アーキテクチャに基づきXilinx Virtex-4 FPGA上に実装されたプロセッサによって,70MHzの動作周波数において,QVGA解像度,フレームレート30fpsの入力画像を実時間処理できることを示した.
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© 2007 一般社団法人 画像電子学会
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