東海大学情報技術センター
警視庁科学捜査研究所
2023 年 52 巻 4 号 p. 539-547
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筆跡鑑定などにおける筆者識別では,筆者内・間変動(筆者個人のゆらぎと筆者個性)の把握が最大の課題となっている.本研究では,筆跡中の各部位における筆者内・間変動が,ごく簡単な方法で計測可能なことを示し,漢字6文字・ひらがな5文字・カタカナ5文字・数字10文字に対する実験により各文字の全字画に沿った各部位における筆者内・間変動分布を定量的に明示する.さらに,筆者異同識別において識別に重要な部位の探索方法を提案するとともに,上記26文字については,それがどこであるかを明らかにする.
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