抄録
炭素中立と見なされているバイオマスの利活用による温室効果ガスの削減や地域振興が期待される一方で、その利用や開発による負の影響が引き起こされる可能性がある。これらの影響を引き起こすことなく、あるいは最小限にとどめるような持続可能な利活用を図ることが重要であり、この観点からバイオマスの持続的な利活用に関する基準が策定されつつある。ERIA(東アジア・ASEAN経済研究センター)のWorking Group on "Sustainability Assessment of Biomass Utilisation in East Asia"では、東アジア諸国におけるバイオマス利活用の持続性評価指標を、環境・経済・社会の3側面から構築してきた。本発表では、ERIAのバイオマス利活用の持続性指標について紹介する。