抄録
現在,ごみ処理システムの効率化や最適化に加えて、廃棄物系バイオマスの有効利用が求められている.本研究では,愛知県の新城市(人口約5万人)の一般廃棄物処理を対象に小規模都市におけるごみ処理システムの定量的な分析を行い,現行システムを基にバイオマス資源利用や焼却プロセスを考慮して,種々のシナリオを想定したインベントリ分析を実施した.新城市の清掃事業実績を用いて現行システムを定量的に分析し,廃棄物系バイオマス処理利用や焼却プロセスを対象に今後のごみ処理システムについて提案し,温室効果ガス排出量および埋立量に及ぼす影響を検討する.