抄録
企業の社会的責任(CSR)に対する関心が高まり、企業の環境活動や社会活動を配慮して投資先を決める投資家や製品を選択する消費者が増えている。しかしながら、日本においてそのような投資家や消費者は未だ少数派であり、今後の普及のためには、企業側が投資家や消費者の選好を把握し、より戦略的な情報発信を行っていくことが重要である。
そこで本研究では、企業の生物多様性に対する取り組みを事例に、投資家や消費者が企業の環境対策をどのように評価しているかを、インターネット調査を用いた選択型実験によって分析する。