2010年10月に名古屋で生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)が開催され、生物多様性の損失要因の1つに森林伐採等の自然環境の破壊や汚染が挙げられた。紙や木を使用した製品は森林を伐採して作られるため、環境負荷の中でも「生物多様性」や「一次生産」への影響が懸念されている。近年販売が始まった紙製ハンガーは古紙パルプ100%であり、チップの新規投入量の削減に寄与することが期待される。本研究では木製ハンガーと紙製ハンガーの環境負荷を比較し、生物多様性の観点からMiLCAとLIME2を用いて環境影響評価結果を算定した。