目 的:看護学生の東洋医学に関する認識と月経随伴症状を調査し、五臓スコアとMenstrual distress questionnaire:MDQの関連を評価する。また、鍼灸学生を対象とした先行研究と比較し、東洋医学に関する知識の程度と東洋医学的五臓に基づく病態分類との関連について検討することとした。
方 法:看護学生1年生女性98名に、月経随伴症状と東洋医学の認識およびMDQと改訂版五臓スコアに関する回答を依頼した。MDQと五臓スコアの下位因子について重回帰分析を行った。
結 果:49名から回答を得た。月経前症候群は79.6%、月経前不快気分障害は18.4%の者が用語を知っていた。東洋医学の「証」を知らない者が93.9%、鍼灸を受けた経験がある者は4.1%であった。鍼灸を受けることに否定的な者は53.1%で、知らないことが主な理由であった。MDQの下位因子は、すべて五臓スコアの「脾」と関連がみられ、先行研究と共通の結果となった。
結 語:対象者は東洋医学の知識や経験が少なかった。しかし、MDQと五臓スコアの関連は鍼灸を学ぶ学生に関する先行研究の結果と共通しており、東洋医学的五臓に基づく病態分類には、東洋医学的な知識の有無が影響しない可能性が示唆された。