情報プロフェッショナルシンポジウム予稿集
第10回情報プロフェッショナルシンポジウム
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C31
人々の情報収集における態度とメディア選択
— 情報収集の状況と個人的な経験・環境による影響をふくめた分析 —
*長谷川 幸代
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p. 139-143

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抄録

人々の情報取得ツールとしてのメディア利用の状況と個人の背景(経験や環境)との関係について、ウェブ調査結果により分析を行った。テレビ視聴とインターネット利用時間については同じような分布がみられ、新聞を読む頻度、読書量については利用層と非利用層に分かれる結果となった。また、紙媒体同士、通信媒体同士の利用には正の相関、紙媒体 × 通信媒体の利用には負の相関がみられた。個人の背景(性格特性)として社交性・仲間意識の高さとメディアの利用についての関連を調査したところ、社交性・仲間意識が高いと、新聞利用、読書量が高く、社交性・仲間意識が低いとインターネット利用が高いという結果も示された。公共図書館利用は紙媒体の利用頻度と関連があった。さらに個人の背景(経験)として子どもの頃の読み聞かせ体験とメディア利用の関係については、読書量や公共図書館利用を高める可能性、テレビ視聴時間が少なくなる可能性が示唆された。

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© 2013 独立行政法人 科学技術振興機構
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