「ものづくり」のための公共空間を意味するメイカースペースを公共図書館に設置する動きが米国やヨーロッパの国々さらに中国や韓国などアジア諸国で急速に広がっている。2019年年末からの新型コロナウイルスの感染拡大は,開館型サービスである図書館メイカースペースに大きな影響を及ぼしている。新型コロナウイルスの感染拡大下でリモートサービスにより提供されている図書館メイカースペースについて,2020年6月および9月時点と2021年3月時点での経時的な変化を見た。公共図書館が開始したメイカースペースのリモートでのサービスの継続状況から,公共図書館が導入したリモートサービスの今後について考察する。