中国特許の出願が増大し、日本特許の10倍以上の出願数になっているが、中国特許を精査する際に重要な情報である中国特許庁提供の英語抄録と、日本特許庁提供の新しい翻訳エンジンを用いた機械翻訳について、翻訳精度の検証を実施した。中国特許庁提供の英語抄録については、少なくとも一部の翻訳工程では機械翻訳を用いていると考えられ、例えば”polyethylene terephthalate”と訳されるべきで所について43%が、”polyethylene glycol terephthalate”と訳の湧き出しのように誤訳されなど、機械翻訳で生じたと考えられる誤訳が、そのまま提供されており、翻訳精度的に問題あることがわかった。また、日本特許庁提供の中国特許機械翻訳も、例えば、中国語の”深度学习”は、深層学習等と訳されるべきところが、サンプル調査した100%が、深さ学習、深度学習と誤訳され、訳語としての精度に問題もあることもわかった。