RTK-GPSなどの搬送波位相測位において,測位端末から伝送する情報量を減らした新手法を考案し実験確認したので報告する.測位点と基準点の2か所に測位端末を設置し,GNSS衛星の電波を受信して搬送波位相を検出する.ここまでは従来の搬送波位相測位と同様である.新手法では2台の測位端末が正確に一致した時刻で搬送波位相をサンプリングし,搬送波位相の小数部(瞬時位相)だけを測位プログラムに伝送する.測位プログラムは瞬時位相から二重位相差を求め,二重位相差と最もよく合致する基線ベクトルを探索する.これにより,瞬時位相を使うので測位端末から伝送する情報量を低減でき,低消費電力・長距離の無線通信技術LPWA(Low Power Wide Area)を使うことが可能となる.例えば携帯電話が圏外となるような場所でも搬送波位相測位が可能となる.