医療
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アンケート集計による中規模国立病院の産科運営について
村田 高明
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1976 年 30 巻 5 号 p. 384-393

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抄録

国立病院における産科のあり方について検討するために, 中規模病院(250~450床)15の産科運営の実態についてアンケート方式調査を行つた. 病棟は産科と婦人科との混合病棟であり, 病床数は12~49床で, 産婦人科医師数は1~5名の常勤(平均3名), 助産婦は2~13名(平均8.6名)であつた. 分娩は医師の立合いによる助産婦介助の分娩が主に行われて, 1病院月平均70.5件, 1医師23.5件, 1助産婦8.2件であつた. 計画分娩・無痛分娩は比較的常勤医師数の多い病院で行われる傾向がある. 外来患者は平均74.0名, 産科及び婦人科をそれぞれ分け, 平均2名の医師により行われ, 再来患者は来院日指定を受けている. 母親学級は2/3に, 不妊症などの特殊外来は1/2で行われ, 妊娠貧血検査は全経過で2回以上行われているが, 赤沈・出血・凝固時間, 胸部レ線, E3, 羊水検査などは約半数の病院で行われている. 新生児管理は小児科と協議診療がされ, 産直については拘束制が多く採られている

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