医療
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入院した登校拒否児の治療と教育
古関 光一
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1977 年 31 巻 12 号 p. 1418-1420

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抄録
通院による精神療法的アプローチが困難な登校拒否児7名(中学2年生3名, 3年生4名)に入院治療を行つた.
教育的接近, 集団療法により, 無力性, 成績の低さを改善し, 生活習慣のみだれを調整し, 協調性を養成することで自我機能の薄弱性を強化し, 復学させることを目標とした.
マラソン, バレーボール, 英語学習などを治療の手段とした.
入院期間は5~21ヵ月で, 退院後, 登校している者が4名, 病院から原籍校に通学している者が1名, 再入院1名, 不登校状態の者が1名である.
復学した者は教育的接近のいずれか, あるいは, いくつかの効果があがり, 自我機能が強化されたために登校が可能になつたものと考えられる.
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© 一般社団法人国立医療学会
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